ノーコードで自作!AI冷蔵庫食材管理アプリの失敗と成功のリアル

AI冷蔵庫食材管理アプリの失敗と成功のリアルを描いたブログのアイキャッチ画像。ノーコード自作を伝える日本語テキスト。タブレットと食材、ホワイトボードに書かれた改善のプロセス。 料理・買い物・家計
AIと挑んだ、我が家専用「食材管理アプリ」開発の全記録。失敗談も隠さずに大公開!

冷蔵庫の食材、どう管理する?「今日何が作れるか」を可視化したい

毎日キッチンに立つ皆さま、本当にお疲れ様です。日々の料理の中で、地味に一番エネルギーを使う作業って何だと思いますか?

それは、調理そのものよりも 「今、冷蔵庫に何があるかを把握し、そこから何を作るか考えること」 ではないでしょうか。

これまでも当ブログでは、買い出し直後のデータをAIに入力して食材ロスを減らす方法や、NotebookLMを活用した献立データベースの構築など、様々な仕組み作りに挑戦してきました。

これらの方法で家事の負担はかなり減ったのですが、人間の欲というものは止まりません。「もっと我が家の生活スタイルに完全に一致した、専用の在庫管理アプリが欲しい!」と思い立ってしまったのです。

既存のスマホアプリも素晴らしいものがたくさんありますが、「あと一歩、この機能が足りない」「ここの操作をシンプルにしたい」という細かい不満が出てくるもの。そこで今回は、話題のAI(Geminiの機能など)を活用し、 プログラミング知識ゼロから「我が家専用の在庫管理アプリ」を自作しよう と決意しました。

しかし、その道のりは決して綺麗な成功ばかりではありませんでした。今回は、実際に作って動かしたからこそ分かった「AI開発のリアルな壁」と生々しい失敗談を、包み隠さずにお伝えします。

実体験①:AIとの壁打ちで実現した「賞味期限アラート」と「保管場所の自動振り分け」

プログラミングの知識がなくてもアプリの形に

アプリ開発なんて、専門のエンジニアしかできないものだと思っていました。しかし、今のAIは本当に凄いです。チャット画面で「冷蔵庫の食材を管理できるシンプルなWebアプリのコードを書いて」と指示を出すだけで、一瞬で見た目の綺麗なプロトタイプを作成してくれました。

まずは、ベースとなる食材名と個数を入力する画面からスタート。専門用語は一切使わず、「ボタンを大きくして」「文字を読みやすくして」といった、中学生でもわかるような日本語のやり取りだけで、どんどん画面が形になっていく過程は感動モノでした。

こだわりの色付けアラートと並び替え機能

せっかく自作するのですから、市販のアプリにはない我が家好みの専門的なこだわり機能を実装しました。それが、以下の機能です。

  • 保管場所の分類:「冷蔵庫」「冷凍庫」「常温」の3つのタブに分け、どこに何があるか直感的に把握できるシステム。
  • 賞味期限の色付けアラート:食材の賞味期限を入力すると、 期限が3日以内に近づいたときに自動でテキストが「赤字」に変わる 仕組み。
  • 自動並び替え機能:賞味期限が早い順番にリストが自動でトップに並び替わるように設定。

これにより、冷蔵庫を開けなくても「何から順番に使わなければいけないか」が一目で可視化されるようになりました。ここまでは、まさに理想通りの大成功でした。

実体験②:理想と現実のギャップ。直面した「AI開発のリアルな壁」

アプリの形が完成し、意気揚々と日々の生活に落とし込もうとした私たち家族。しかし、実際のキッチンという戦場に投入した瞬間、数々の過酷な「壁」にぶつかることになりました。

壁1:音声入力の理想と現実。料理中はそんなに甘くない

当初の理想は、非常にスマートなものでした。料理をしながら、スマートフォンに向かって「卵を2個使ったよ」「豆腐を1個追加したよ」と話しかけるだけで、AIが自動的に在庫を計算・増減してくれるシステムです。

以前、家族の情報を仕組み化する記事で、スマート家電とAIの連携の快適さをお話ししたことがありました。

しかし、実際に油が跳ね、お湯が沸騰する騒がしい料理中に、わざわざスマホのボタンを押して「納豆3個使った」といちいち音声入力するのは、 現実的にめちゃくちゃ面倒くさい という事実に気づいたのです。

さらにシステム上の限界もあり、換気扇の音などの環境ノイズのせいでAIが音声を正確に聞き取れず、在庫データがうまくマイナスされないというバグが多発。スマートにするはずの音声入力が、かえってストレスの源になってしまいました。

壁2:修正するとデータが真っ白になる絶望のエラー

もう一つの大きな壁は、アプリのアップデート時に起きました。使い勝手をさらに良くしようと、AIに新しい機能の追加や修正のプロンプトを投げ、コードを書き換えてもらった時のことです。

実行ボタンを押した瞬間、画面が完全にフリーズ。それまでコツコツと入力していた冷蔵庫の食材データが全て消え去り、 画面が真っ白になって英語のエラーコードを吐き出し続けるという絶望的なトラブル に見舞われました。

これには心がポキッと折れそうになり、「やっぱり普通に手書きのホワイトボードでメモした方が早いのでは…」と家族で頭を抱えてしまいました。

実体験③:壁を乗り越える!「一括登録」と「スプレッドシート連携」への妥協と進化

このまま諦めるのは悔しい。そこで、親子や夫婦で「どうすれば毎日の生活で本当に使い続けられるか」を話し合い、現実的な運用方法へとアプリの仕様を大きく方向転換させることにしました。

AIに改善を要求する際、ただ「バグを直して」と頼むのではなく、目的を明確にしたプロンプトへ工夫しました。

改善策1:改行による一括登録機能で手間をカット

1個ずつ食材の名前、数量、賞味期限を入力していくのは、買い物帰りの忙しい時間には不可能です。ましてや音声入力が使えないとなれば、入力の簡略化は必須でした。

そこで、テキストエリアに「トマト、ちくわ、納豆」と 改行して入力するだけで、複数の食材をまとめて一気に登録できる「一括登録機能」 を追加するようAIに指示しました。これにより、買い物レシートを見ながら一瞬でデータを流し込めるようになり、運用のハードルが劇的に下がりました。

改善策2:データ消失を防ぐインポート・エクスポート機能

アプリの修正でデータが吹き飛ぶ問題に対しては、アプリ内にデータを蓄積させるのをやめました。アプリ内のデータを一旦 「Googleスプレッドシート」に出力(エクスポート) し、万が一エラーが起きても、いつでもそのシートからデータを読み込ませて復元できる(インポート)仕組みを取り入れたのです。

これにより、どれだけAIと壁打ちしてアプリを改造しても、大切な在庫データが消える心配がなくなり、安心してシステムをアップデートできるようになりました。

普通のレシピサイトと今回の自作AIアプリの違いを、簡単に表にまとめてみます。

機能比較表

一般的なレシピサイトと自作のAI在庫管理アプリの機能比較を表した16:9のインフォグラフィック。左側に項目(検索の軸、アラート、登録の手間、カスタマイズ)があり、右側にそれぞれの対応内容を対比。AIアプリは家族の在庫状況、賞味期限の自動赤字表示、テキスト一括登録、家族に合わせた無限修正が可能。

【徹底比較】レシピ検索vs.我が家専用AI管理:料理体験はどう変わる?

 

キッチンのカウンターに置くだけで、自作した食材管理画面やAIの提案レシピをいつでも家族で共有できる画面付きのスマートディスプレイです。料理中の濡れた手でスマホを探す手間がなくなり、家族みんなが冷蔵庫の中身を意識できる仕組みが完成します。

まとめ:完璧なAIアプリではなく「自分たちが使い続けられるツール」を作ることの価値

AIを使えば、誰でもプログラミング不要で一瞬にしてアプリが作れる時代になりました。しかし、システム上の「完全自動化」や「最先端のスマートさ」を追い求めすぎると、かえって日々の生活の負担やストレスになってしまうことがあります。

料理中に完璧な音声入力を求めて挫折したり、エラー画面の白さに絶望したりする 「試行錯誤のプロセス」があったからこそ 、手動入力の手軽さと、AIの得意な自動処理(色付けや並び替え)をバランス良く組み合わせた、本当に我が家に馴染むツールへと育てることができました。

完璧なシステムを目指す必要はありません。大切なのは、自分たち家族が笑顔で使い続けられる仕組みを作ること。これこそが、AIを家庭に導入する本当の楽しさであり、醍醐味なのだと感じています。

いつも使っているおうちのAIに、ほんの少し具体的な我が家の背景を伝えるだけで、キッチンはもっとクリエイティブで楽しい場所に変わりますよ。

今日からできる!あなたの即効アクションプラン

  1. スマホのAI(Geminiなど)を開き、「冷蔵庫の食材を管理する一番シンプルなHTMLコードを書いて」と入力してみる。
  2. 出てきた画面を見ながら、自分の家族にとって「これだけは絶対に欲しい機能」をひとつだけノートに書き出してみる。
  3. 恐れずに、その要望をそのままAIに日本語でぶつけて、自分だけのツールの第一歩を踏み出してみる。

 

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